ヒッピーとは？
皆さん『ヒッピー』という言葉はご存知ですよね？
でも実際に『ヒッピーって何？？』って尋ねられると答えられる方はなかなか少ないのではないでしょうか。
・海外を旅するバックパッカーみたいなこと？？
・仕事してない人のこと？？
・ドレッドヘアでタイダイ着ている人？？
・トランス系のパーティもしくはレイブに出没する人たち？？
・大麻吸ったり、薬物やってる人・・・？？
などなど色々なイメージが出るでしょう。
実はどれも間違いではなく、そしてまた一概に正解でもありません。
ヒッピーの始まりは1960年代にあり、現在では『思想』、『活動』、『音楽』、『ファッション』、『生活スタイル』あらゆる場面において、当時のヒッピー文化が現在のライフスタイルに溶け込んでいます。
以下、時代を遡って当時のヒッピーブームを振り返って書いていきましょう。
ヒッピーの語源と起源
1960年代後半はアメリカ、当時若者達のグループの間で『ワンダーフォーゲル(ドイツ語Wandervogelで渡り鳥の意味。)』という概念を信念としとりあげたものがヒッピーの始まりと云われる。
ワンダーフォーゲルの背景として、19世紀後半戦前のドイツでは急激な近代化に対し、自然主義を掲げた少年達は反発運動の一つとして創造的な服を着て、ハイキングやキャンプへでかけてはギターを弾き歌を歌い、自然と自由を求めた。
これらグループ達が人気を得て増加していったのが起源とされている。
グループは『ヒッピー(英語でHippieもしくはhippy)』と呼ばれるようになり、その語源はスラング『Hip』や『Hep』にあり、『ヒッピー』という言葉は、『ファッションが格好いい』、『気付きのある』を意味する。
ヒッピーのグループは、特にアメリカ(特にサンフランシスコ)やイギリスで増加を続け、様々な反文化活動を始めていった。
ここで出てくるのが、
・『核兵器やベトナム戦争の反対運動』
・『政治的社会に反対。愛、平和、個人的自由の主張』
・『仏教や瞑想ヨガなど東洋的思想の側面の取り入れ』
・『ベジタリアンとして環境にやさしい生活スタイル』
・『大麻やLSDなどの薬物の使用を促進。自己コミュニティーを持ち、フォークミュージックや、サイケデリックロックをライフスタイルに取り入れ、世界や人生のヴィジョンの表現』
などであり、『ヨガ』、『ベジタリアン』、『レイブ(野外音楽活動)』、『性革命』などは、彼らの生き方や考え方をもとに進化して今に至るものである。
ヒッピーのファッション｜ヒッピースタイル
・1960年代
ヒッピームーブメントと同時に広がった、男性が髭や髪を伸ばし、バンダナを頭に巻きパンツスタイル(性革命の始まりでもある)は、その先70年代にかけて、大きな変化を遂げます。
ヒッピー達は綿や麻などで作られた緩やかなラインのパンツ(タイパンツのイメージですね)を履き、オリジナルのスタイルを作り上げていく。
一方で、当時作業着であった、ジーンズに白シャツ、ワークシャツを、反戦運動をしていたヒッピーやフォークロックのミュージシャン達が着ることで新たなファッション革命が起きます。(ここで登場するのがLevisやLee、Wranglerですね。有名なウッドストックフェスティバルでは、数千人のヒッピーたちがジーンズを着て参加している。更には、Levisはこのフェスティバルを記念して刺しゅう入りデニムジャケットを発売しています。)
・1970年代
一度ヒッピーブームは終焉を迎え、多くのヒッピー達は長い髪と髭を切り、社会に戻っていきます。
ブームの終焉理由として代表的にあげられるのが
・『薬物中毒と犯罪の増加』
※27クラブといって、当時人気だった俳優やミュージシャンが多く27歳でなくなったことでも有名
・『ヒッピーの首都、サンフランシスコのヘイト・アシュベリーの崩壊』
・『ベトナム戦争(1959-1975)の終結』 ヒッピー達が大きく反対運動を起こしたきっかけでもあり大きな理由であった戦争である。
・1980年中盤
ヒッピーファッションは再びその火を取り戻し、人々やデザイナー達をたちまち魅了し、現在に至るまでファッションに大きな影響を与えています。
まとめ
いかがでしたか？
現代のファッションにも大きな影響を与えるヒッピー文化と、その起源理解いただけたでしょうか？
このヒッピー編も長いシリーズになりそうなので、ご興味ある方、今後ともお付き合いよろしくお願い致しますね。
