【Day7 夜】
マンガオネ鍾乳洞を訪れすっかり暗くなったが、この日はまだ終わっていなかった。120㎞、一時間半ほど車を走らせた宿泊予定地のキャンプグランドへ向かった
翌日のシャインフォールズという滝のあるトレッキングコースに時間をもたせるため、少しでもコマをすすめたかったのと、サラーといって僕ら3人がかつて一緒に働いていたドイツ人の女の子と再会する予定が翌々日に入っていたため遅れないようにしたかった
実はサラーは、一番初めに旅参加を名乗り出た子だった
つまり僕らは4人で旅をはじめようとしていたんだ・・
でも幸か不幸か、サラーが応募していた仕事がヘイスティングスで決まり、旅が始まる数日前に正式に不参加となったのだった
ということもあり、みんな再会を楽しみにしていた
この日の宿泊予定地のキャンプグランドLakeTutiraCampsiteに到着した。入り口には、セルフの料金投入箱があり確か一人7ドルだった・・
テキトーな僕は、『いーんじゃない、別に払わなくたって、誰も見てないし・・』
それに対してファビアン『ダメだよ、ちゃんと払わないと、安いんだから払っておこう』
ファビアンが言っていることは完全に正論だった
3人で旅を始めてまる一週間が経っていた、みんな本性が互いに見えてきたころだった・・
KATIKATIで共にキウイフルーツのパックハウスで2か月ほど仕事をしてきたが、プライベートではみんなそれぞれ別の遊び仲間がいたので互いのことを詳しくは知らなかったのだ
ファビアンは20歳と若いがしっかりもの、写真の編集のなどの勉強をしているためにいいカメラを持っている、僕とは古いロックソングや旅の話でよくもりあがったし、写真の編集の仕方なども少し教わった。
僕はといえば冒険が大好きで、計画を立てこだわってやるのが好きかと思えば、気が変わりやすい適当なところがある完全なB型男。
そしてけいこちゃんといえば、マイペースで人と合わせることが上手な元栄養士さんだった
パッと考えるとなんの共通点もない3人が、一つ(車の)屋根の下、寝る、食べる、遊ぶなど生活を共にし、6週間も旅をしようというのだから今、振り返ると笑える話だ
当日や近日の予定調整は晩食時にみんなで行うのだが、主にファビアンと僕が発言者だった。ここで同い年の日本人男女、けいこちゃんと僕がややぶつかる場面もしばしばあった
けいこちゃんは、いつも僕ら任せだったが、僕としてはもっとわがままに言いたいことを言ってほしいと思うこともあった・・
【Day8】
普段9時前に目を覚ますことのない僕らだったが、この日はなぜか少し早く起きた。ふと目を覚ますと昨晩には見えなかった湖がその姿を現していた。
静かで美しい朝、コーヒーで手を温めながらこの朝の瞬間を楽しんだ
【シャインフォールズ】
ネイピアから1時間半ほどで行ける。二号線を北へ45キロほど行き、シャインフォールズのサインが出てくるのでマタホルアロードを左折、更に11キロいったところでHeays Access Rd(ヘイズアクセスロード)へ 、この道を7キロほど行くと、左手に駐車場がありトイレもそこにあります
往復で1.5時間のウォーキングコースになっていて、コースの行き止まりが、シャインフォールズとなっています
牛などのいる農地を抜けて、コースの中腹辺りには、砂岩からなる大きな崖があります、自信のある方は昇ってみてください!上から見る景色は格別ですよ~!
またシャインフォールズ付近にテーブルがあるので食べ物や飲み物を持参すればピクニックを楽しむことも出来ます。シャインフォールズは高さ58メートルの滝で圧巻です。滝が起こす風を正面から感じることができますし、夏であれば滝ふもとで泳いだら気持ちいいと思います
【Day9】
サラーと合流するためにヘイスティングへ着いたはいいが、彼女がこの日仕事ということを完全に忘れていて時間を持て余していた(笑)
『よし、ワイナリーにいこう!!!』ということで、昼間から優雅にワインを楽しんだ
その後、サラーとの再会がどうにも楽しかった僕らは、予定を変更して2泊した・・
【Day12】
ヘイスティングスから二号線を南下しCapePalliserRd(ケープパリサーロード)を通って、NZの北島最南端、パリサー岬エリアまで辿り着いた、この日の目的はただひとつ、オットセイだった
だが、ここで大きな問題が起きる。道がない、、、
というよりも川が道を横断して、道が途切れている。どうやって渡ったら、、、
と思ったら、向こうから車が2台ほどやってきた。立派な4WDだ、、、
愛車スバルレガシーで果たして渡れるのか、、、
しかも前日の雨で水嵩が増し、川の勢いもなかなかだった、、、
ウェリントンに向かう道から大きくそれてわざわざきたのに、、
ここで無念にも、諦めるしかないのか、、、
いや、僕ならできる、いや僕の愛車ならやってのけるはずだ!
ということで、いざ挑戦!!
みんなもしものときは、、、
もしもが起きたら考えよう!
ということで濁流の中へと、突入!!
いざっ勝負!
やったー!!!
そして先に河口から歩いて向こう岸に渡っていたファビアンが車に飛び乗り、オットセイ発見調査へ
見つけた!!
ついに、ついにオットセイを発見
パリサー岬周辺では、ところどころでオットセイがみれる。大体彼らは、5~10のグループで各箇所にいた。
車を停め、降りて出来るだけ近づいて挨拶しようとした、、
『シャー!』
怒ってるのか、、?
念のためもう一度
『シャーーー!』
うん、やめておいた方がよさそうだ、、(笑)
パリサー岬を昇り、北島は最後の終着点ウェリントンへ!
シーシャを楽しんで、二日後にフェリーでいよいよ南島へ
こっからが本番ですよ!
一先ずここまで前半六話お読みいただき、ありがとうございます。
南島編、乞うご期待あれ
続く
ニュージーランド旅ブログ・真冬の6週間縦断⑦南島編【Day1~3|フェリー南島上陸~ネルソン】