Kia ora!
皆さんこんにちはTATSUです
ニュージーランドワーキングホリデーの準備編を前回まで書いてきましたが、ここからはワーキングホリデーの醍醐味である『旅』について書いていきます。
『ニュージーランドに来たなら、一度は旅をしてみたい!』という方も少なくないと思います。
車を購入しての、ニュージーランド旅はすっごく楽しいですよ~最高楽しいですよ!!
個人的な話ではありますが、ニュージーランド縦断を終えたら、南米へ向かう予定だったのですが、、、
この国の自然や環境にすっかり魅了されてついつい長居しちゃってます(笑)
でもそれぐらい、いい国なんだと思います☆
この記事では、そんなニュージーランドで6週間縦断の旅をしたので(真冬のキャンプ生活。笑)、皆さんに少しでも旅の刺激や楽しさがお伝え出来ればと考えレポートしていきます。
NZ縦断|6週間の旅、計画
旅のプランはこんな感じです。
◇北島はカティカティから東海岸線に沿って南下(約2週間の旅)
◇南島にフェリーで渡り残り4週間近くかけて、クイーンズタウンを目指します。
【旅メンバー】
◇ファビアン
(ドイツ人の青年。入国当初縦断を達成、それでもドイツ帰国前にもう一度旅がしたいとのことで参加)
◇けいこ
(旅という旅は人生初。ワーホリでカナダ在住経験あり。新しい経験がしたいとのことで参加)
【やり方|簡単な概要】
◇車購入 $1,400(友人から購入)
◇キャンプしながら北島2週間、南島4週間
◇寝泊りは車内(車内の荷物置き場としてテントを張り、車内に寝るスペースを作る)
◇エアーマットレスで二人は後ろ、じゃんけんで負けた一人が助手席で寝る(その日の運による)
◇シェア用の財布を作って、お金がなくなるごとに皆で200ドルずつデポジット(ガソリン、食費など)
◇宿泊場所は主にキャンピングサイト(無料~15ドル位) ※キャンパーメイトという便利なアプリがあります。
◇たまにホステル(疲れたとき、Wifi恋しいとき、シャワー浴びたいとき、洗濯したいときなど)
【大まかな予定】
◇ロトルアでマオリ家族と再会
◆イーストケープで日の出(世界で初めに登る日の出)
◇ギズボーンで、友人ノブにあう
◆ギズボーンで、マオリ家族の親戚の家に泊まる
◇時々山登りしてHutt(山小屋)に宿泊
◆ワナカで友人エイミーとフランチャスカと再会(ベトナムで出会った旅仲間)
◇ミルフォードサウンド
【旅費/予算】
1000~2000ドル/一人当たり
思いっきり楽しむこと!!
・メリット⇒安く旅できる。沢山の出会いがある
・デメリット⇒予定通りに進まない。奥地に行こうとすると車がつかまらない
さて、それでは出発します!
準備はいいかな?
と、その前に、僕のニュージーランド生活の始まり~旅のはじまりを簡単に書かせてください。
ちょっと変わった話で面白いかもね。
カティカティ|ニュージーランド生活の始まり~旅立ちまで
北島はタウランガから少し田舎に入った小さな町カティカティ。
僕ら3人はキウイフルーツのパックハウスSEEKAで出会った。
パックハウスで出会った友人達は、みんながホステル生活したり、フラットを借りていたが、僕の場合はちょっと変わった生活環境にあった。
というのも、マオリ族コミュニティ地域にある一家のもとで、居候させてもらっていたのだ。
話は少し遡り、僕がNZに入国する直前の飛行機の中でのことだった。
ゴールドコーストからオークランドへの便に乗っていた僕の隣には、偶然ベトナム帰りのマオリ女性二人が座っていた。
以前ベトナムで一か月ほど旅をしていた僕は彼女らと話が盛り上がり機内で止まらず会話を続けた。
ここからが、僕のNZ生活のスタートを大きく変えることになるのだが、、、
飛行機搭乗中に申告書を渡されますよね?
そこには滞在予定地の住所を記入するところがあるのですが、完全に忘れていた僕は当日の行き先なんか決めちゃいなかった、、。
そこで微妙に困った僕は、シャーロンとエニー(マオリ女性二人、従妹同士)に
「ねー、住所借りてもいいかな?」と尋ねた。
気持ちよくOKがもらえたので、ありがたく住所を使わせてもらうことにした
続けて彼女たちは「行くとこないなら?家に遊びくれば?飲もうよ!」
面白い誘いだと思ったので乗っかった(笑)
それから数日間、僕は一体ニュージーランドのどこにいるかなんて、さっぱりわからなかった。
ただただ彼女達やその家族と飲んで語って楽しんだ。
※NZのスラングの一つ『Wop-wops(Middle of nowhere)』は、この時学んだ言葉だった。
結局NZに到着してから1か月ほどだろうか?
結局居候として、彼女たちの家にすっかり定着していることに気付いた。
特に何をしてたわけでもなく、近所のバーに行っては友達を作り、友達を作っては庭仕事や家の手伝いなど現金収入の仕事を紹介してもらって時々働いた。
そんな時だった
シャーロン「エニーの住むカティカティでキウイフルーツのパックハウスのシーズンが始まるからやったら?友達ももっと出来るし結構稼げるかもよ?親戚の家があるからそこに住めばいいし・・」
僕「う~ん、、、ファーム仕事みたいのはAUでそれなりにやったしな~」と、数日置いて考えてみることにした。
とはいえ、NZ縦断の旅をするために車の購入資金を稼ぐ必要があった。
「期間限定で2か月ぐらいなら、いっか!」と気持ちを改めてせっかくのチャンスなので受けることにした。
ロトルア(シャーロンの家)から、カティカティ(エニー母、ヒニーおばちゃんの家)に引っ越して仕事を始めた。
仕事内容は、いたって簡単、、けど超長時間労働!!
朝は8時、夕方は6時まで働く。お昼休みが30分あり、午前と午後に各15分休憩がある。
日勤だけで30人近くのバックパッカーが働いてて、夜勤も20人くらいいた。
(僕は日勤でした)
女の子たちは、ベルトコンベアでサイズ分けされたキウイフルーツを箱詰め(Packing)する。
男たちは、その箱をパレットに段積みしていく(stacking)。簡単に説明するとそれだけだった。
時給は、最低時給で当時15.75。
ただ一日9.5時間で週5か6日働くので、忙しい週、暇な週多少ムラがあるが、約800ドル一週間で稼げた。
うまくやれば二か月で、25~30万近く貯金できることになる。
僕としては、車購入+ニュージーランド縦断資金を貯めるにはちょうどよかった。
+新たに沢山友達が出来たのは何よりの豊作だった。
ファーム系の仕事は大好きなんてとてもじゃないけど言えない。
けど、皆で文句言いながらやることで苦楽を共にした仲間が出来る、これが最高だろう。
休日にみんなで釣りや散歩に出かけたり、酒を持ち寄っては集まって楽しんだ。
こんな人生を送っていると、お金って必要だけど、その価値はどれほどのものだろうかなどと感じることがある。
昔大好きだった映画『Into the wild』は、まさにそんな社会のシステムや価値観に反する旅人のバイブルともいえる一作だろう。
2か月の苦楽を共にした友人のうち二人が旅に参加することとなり、バリ雑貨屋を営むエニーに見送られ、生活させてもらった家のヒニおばちゃんとクリスティーナ、まだ子犬のクイッシーに暫しのさよならを言って僕らはカティカティを後にした・・・
ロトルアへ向かう