日本の建築現場で働きながら、
「あー海外行きたいなー、英語覚えてー!仕事は嫌いじゃないけど、色んな経験したーい!!」
そんなあなたにぴったりの記事です!
僕は2019年1月現在、NZ(ニュージーランド)の建築現場で働く旅人TATSUです。
過去5年、世界各地を旅してはノマドのように転々としてきましたが、このニュージーランドに来て以来どうにも居心地がよく2年近く腰を据えています(笑)
今回なんでこんな旅に関係もない記事を書いているかというと、単純に需要があったから(笑)
かつての僕は夢を追いながらも日本ではなんだかんだ建築業に携わってきました。
ということで、この記事を読む建築業で働く若者にとっていい刺激になったらなという気持ちで書いています^^
また建築業としてのキャリアアップで、海外転職や海外就職を考えるのも全然ありだと思います(^^) キャリアアップがIT業界や金融だなんて誰が決めた!(笑)
ニュージーランドの建築業界
Philafrenzy [CCBY-SA 4.0], from Wikimedia Commons
ニュージーランドの建築業界のことなんてきっと誰も知らないですよね(笑)
ニュージーランドといえば、2011年にカンタベリー地方で起きた地震(クライストチャーチ地震)は、世界中の人々を悲しませたニュースだったと思います。
この大震災からの復興を機に、建築時の地震に対する工法は大幅に強度を増したといわれています。
実際にニュージーランドで内装業(GIB fixerいわゆるボード屋ですね)をする僕ですが、日本で経験した業種でありながらも国が違うだけでこうも違うかと初めは驚くことも少なくありませんでした。
少し話はそれましたが、ニュージーランドでは2019年現在建築ラッシュです、今後10年以上は楽に続くだろうといわれています。
ニュージーランドと日本の建築業界の違い
ここでは「働き方」の部分に触れていきます。
僕は日本でフラフラとしながらも計5年以上の建築業界に携わり、「サイディング外壁」、「内装や」、「屋根や」、「ペンキや」、「大工」、「土木」など本当にあらゆる業種を経験してきましたが、NZは根本的に建築業界のありかたが違います。
「仕事は好き」でも「働きすぎ」そう思うあなたにとって何かヒントが見つかるかもしれませんよ。
「NZではどれぐらい働くの・・・?」
→基本、週40時間です。(月~金、8-5時)、祭日は休みます。
僕の会社では、月曜~木曜までは8-5時(5時には完全に現場にいない状態です)、で金曜は4時には撤収してますね。
週末を少しでも長く取ろうという意識は建築業だけでなく国全体の共通ですね^^
「一服(休憩)はどんな感じ?」
→10時、3時に15分ずつ、お昼は僕のところは1時から30分です。
元気のある午前中に長めに働くことで、昼食後の午後が短くてけっこういいですよ。
午後はよく3時の休憩をとばしてそのぶん早く帰ります(笑)
「上下関係とか上司とのバランスは?」
→基本会社のボスは仕事の手配に徹している為、僕のところで一切一緒に仕事しません。
そのかわりフォーマーといって現場のリーダーがいて現場をしきりますが、年齢層も20~35歳ぐらいで構成されているのでみんな和気あいあいとやっていますよ。
「国籍はどんな人と一緒に働くの?」
→ニュージーランドでは建築業の人手不足もあり、移民や外国人が大半という事も珍しくありません。
僕のチームは現在8人ですが、イギリス人4人、アイルランド人1人、チリ人1人と日本人の僕、KIWI(ニュージーランド人のこと)はたった一人ですね実は(笑)
「怪我した時などの労災はどうなってる??」
→NZの労災システムはとても素晴らしいです!
毎週の給料からACCという保険に自動で引き落としされます。そして例えば仕事だけでなくプライベートの怪我にも適用され、僕の例で言うと、、、
※ちなみにNZの給料は週1、そうです毎週給料日があります、いいでしょ(笑)
【中手骨骨折(拳の骨折)-全治6週間】
①仕事ができない6週間の給料毎週8割支給
②診察代無料
・・・すごくないですか?!
怪我して家でダラダラしているのにしっかりと給料は入ってくる、なんだか得した気分にもなってしまうシステムです(笑)
ちなみに仕事仲間の一人はスノボーで肩を骨折して全治6週間のところを二倍ちかく引っ張って休んでましたね、もちろんその間お金は振り込まれます!
ニュージーランドの内装業
ここからは写真を用いて説明していきますね、これのほうがリアルに伝わるかなと思います!
ある日の現場の写真です。仕事景色としては相当贅沢ですよね!
材料(ボード)の山
これは材料のごく一部で、材料長さ、厚み、種類を含めると平均して15~20種類ほど使い分けます。
日本では信じられないほどの種類です。
というよりもまず材料の長さ!(笑)
厚みは基本的には天井13ミリ、壁が10ミリが多いですね。後は現場の仕様によって異なってきます。
仕事の様子
カットは壁に立てかけて切るのがこっちでは一般的です。
T定規やI定規を使います。
あ、ショーツで仕事するのはこっちでは普通ですが日本ではけっこうダメでしたよね、たしか・・??
施工前に糊をつけます。
このスクリューのピッチは地震対策用の特殊な場合で、GSと呼ばれています。
端から50、100,150,225,300ミリに刻んでいきます。(その後は150ミリ間隔)
ボードは床から10ミリ浮かせて、スクリューピッチをこうすることで地震のゆれに強いんだとか、、
ボードの種類表です!
ボードの主な種類
①スタンダード →標準ボード(幅1200ミリ)
②ワイドライン →幅1350ミリ、高天井の場合などに使います
③ノイズライン →壁の強度をあげたり、騒音をおさえたいとき
④アクアライン →主にトイレやシャワールームに使います
➄ファイアーライン →防火壁に使います
ボードの長さ
NZでは極力ジョイントを作らないようにする意識が強いのが特徴です。
そのため壁の長さに合わせた材料を使います。最長は6メートル!
2400、2700、3000、3300、3600、4200、4800、6000ミリメートル。
現場初日は各種のパレットが積み重なっていたり、ボードの移動スペースを考えたりと、なかなか考えさせられます。
ニュージーランド|建築業の給料
※2019年現在 平均時給
・カーペンター 25.41ドル
・ビルダー 25.33ドル
・プラスタラー(内装) 23ドル
・エレクトリシャン28.28ドル
・プランバー 26.30ドル
必要な英語のレベル
英語に関しては特にこのレベルでなければという定めはありませんが、もちろん日常会話は最低限、現場での会話が成り立たなければ苦しいでしょう。
道具の英語での呼び名や、現場での表現方法は後々でも大丈夫だと思います。
建築系で働くのにおすすめの都市
実際に「NZで建築の仕事がしたい!」となった場合、でもどこの都市がいいのかなってなりますよね(;^ω^)
ということで以下、NZ政府が発表している記事を抜粋させてもらいました!
Construction Jobs
There are some excellent opportunities for construction workers right now – and a lifestyle you just won’t find anywhere else.
There are two big drivers of construction industry growth in New Zealand at the moment ? continuing population growth in Auckland and the after-effects of the earthquakes in Christchurch, Kaik?ura and the surrounding Canterbury region.
quotes: newzealandnow.govt.nz
以下、和訳となります。
建設の仕事
「建築業で働くあなたに絶好のチャンスと、他では見つからないライフスタイルが待っています!
現在ニュージーランドでは二つの大きな建築業界の成長を支える都市があります。
一つは人口増加の続くオークランド、そしてもう一つは震災復興を勢いとするクライストチャーチ、カイコウラや周辺のカンタベリー地域です。」
ということで、NZ全体的にはオークランドとクライストチャーチの二大都市が建設業界の成長を引っ張っているようです。
しかし!個人的におすすめさせていただくならば、間違いなく「クイーンズタウン」です!
クイーンズタウンはリゾート地で日本の軽井沢のような大自然に囲まれつつとても人気の高い街です。
どうです、こんな景色に囲まれて仕事したくありませんか?(笑) 正直、最高ですよ!
ビザについて
もしもNZで建築業界で働きたい方には、はじめワーキングホリデービザで入国するのがおすすめです!1
8~30歳の方が対象になります(;^ω^)
実際に僕もワーキングホリデービザで入国して、クイーンズタウンの会社でワークビザを申請しました、経験が3年以上証明できたので、3年ビザが降りました!
経験歴がなかったり短いと1年のワークビザになる可能性が高いですが、経験者の方は一気に3年のビザをもらえるチャンス大?!
実は建築業はNZでの永住権取得にも有利な職種なのです(/・ω・)/
ただ移民政策は毎年変わるので、詳しくはビザコンサルタントにきくといいでしょう。
ただクイーンズタウンは、どの職業でもワークビザ発給がわりかし多くされる街として有名でもあるので、長期滞在や挑戦したい職業があるのなら是非チャレンジしてみてください(^^)
まとめ
いかがでしたか?
建設業といっても国が違えば施工法も違うしライフスタイルも全然違います。
僕の場合はNZにきて建設業に対する考え方が大きくいい意味で変わりました!
仕事は楽しく、のびのびと!やるときはやる、遊ぶときは遊ぶですよね!
どうであれここでの経験は必ずいい経験になるはずです。
それでは最後まで読んでくださりありがとうございました!
他にも気になる点、知りたい点があれば気軽にメッセージください^^