神秘に溢れ旅行者を魅了してやまない国「ペルー」
南アメリカのペルーは、世界遺産である空中都市「マチュピチュ」やナスカの地上絵、そしてクスコといった観光スポットで有名ですね。
インカ時代の建造物が並ぶ街並みはとても美しく、ペルーの歴史と神秘的な魅力を感じられます。
また、ペルーは世界でもトップクラスのグルメ大国でもあり、ワインの名産地としても知られています。
地球上にこんな景色があったのかという驚きと感動が味わえるペルー、グループツアーはもちろん、バックパッカーや一人旅でも人気のある国です。
そんな見どころの多いペルーですが、歴史的な背景から貧富の格差が激しい国でもあり、その貧富の格差ゆえ、犯罪が生まれ、治安が良くないのが現実です。
実際にペルーでは 1 日に日本の 300 倍の強盗事件が発生しています・・・。
ペルー旅行をする際には細心の注意を払わなければいけません。
この記事を読めばわかること
✔ 「ペルーの一人旅に関する治安、警告レベルの注意点」
✔ 「実際にあったペルーでの被害体験談(シチュエーション別)」
✔ 「ペルーのー人旅における、安心な街と、危険な街」
【治安】ペルーの一人旅|危険な街と被害体験談
ペルーの一人旅に関する治安|地域別危険レベルと気をつけ方のポイント
日本の外務省が発表している国や地域ごとの危険レベルにおける勧告情報というのがあります。
あくまでも勧告なので、自発的に勧告を受け入れ、対処することが前提ですが・・。
勧告レベルには、1 から 4 まであります
✔ レベル 1 = 十分注意
✔ レベル2 = 不要不急時の渡航中止の勧告
✔ レベル3 = 渡航中止勧告
✔ レベル4 = 退避勧告
ペルーには、このレベル 1 からレベル 3 までの特に注意が必要なポイントがあります!
ペルー危険レベル 1 のポイント
ペルー都市部での金品目当てのスリやひったくりなど一般的犯罪に注意すべきエリア
ペルー危険レベル 2 のポイント
武装テロ組織などが活動していたが、現在は一応鎮圧されているエリア
ペルー危険レベル 3 のポイント
現在も武装テロ組織とペルー国軍治安当局との衝突が起こっているエリア
実際にあったペルーでの被害体験談(シチュエーション別)
日本に比べ、治安が悪いペルー。
特に頻繁に発生しており誰でも被害に遭う事件は、タクシーぼったくり、スリ・置き引き、短時間誘拐です。
自分は旅慣れているから大丈夫!という過信が最も危険です!
なので、注意を怠らないことが大切です!
ですので、日中であっても外出時は十分注意をするように心がけてください
タクシー
<Case1:タクシー料金ぼったくり>
空港からの移動手段で、タクシーを利用したアメリカ人旅行者。
沢山のタクシードライバーがいる中、早く目的地に着きたかったため、声をかけてきた感じのいいドライバーに依頼することにして、リマ市内まで。
タクシーにはメーターがなく、不安になりながら目的地へ。
請求されたのは、150ソル(約 4,500 円)。
ペルー到着直後のため、相場がわからずとりあえず支払いを済ませてしまったが、
空港からリマ市内までのタクシー相場は約 35~60 ソル
約3倍の料金を支払っていたことに気付くも既に時遅し、、、
<Case2:Uberタクシーを待っている間に起こった拳銃強盗>
エルサルバドル人旅行者2名がリマ市ミラフローレス区チクラヨ通りにあるホテルの前で、リマ国際空港に移動するため,タクシーに乗車しようとしたところ、拳銃で武装した2人組の強盗に襲われ、現金や旅行鞄等を奪われた。
☝ペルーでのタクシー対応策☝
ペルーでは様々なタクシー事情がありますが、実際に大切なことは自らが対応策把握しておくことです。
(対応策)
✔ リマ国際空港からタクシーで移動する場合
税関検査場(X 線検査)を抜けてすぐのタクシーカウンターのタクシーを利用。
✔ ホテルへ向かう場合
ホテル契約のタクシーや無線タクシー等,信用の高いタクシーを利用する。
✔ タクシーを待つ場合
歩道等ではなく建物内で待つほうがより安全です。
✔ 車の乗降時
周りに怪しい人物がいないか気を配り、移動中も時折周囲に視線を向けるなど、警戒心を顕示する。
スリ & 置き引き
<Case1:グループでのスリ>
カフェでホッと一息ついていると、ペルー人からたどたどしい日本語で声をかけられる、
「二ホン、イッタコトアリマス」
「二ホン ドコ スンデル?」
南米さながらの陽気ムードを出して近づき、会話をしている最中に財布と携帯電話だけ抜き取られており、後から気づきパニックに陥った日本人旅行者。
<Case2:デパートでのスリ>
空港から出ているショッピングモールラルコマール行きのバス・エアポートエクスプレスにて同ショッピングセンターで下車、
徒歩でホテルへ向かったところ、ホテルの受付でパスポート・現金・クレジットカード等の入ったポーチがなくなっていることに気づく。
バスの下車時に人混みを通過した際、スリ被害にあった。
☝スリ・置き引きの対応策☝
リマ市・カヤオ市を中心に強盗、窃盗の被害が昼夜を問わず多発しています。
発生箇所 : セントロ(ダウンタウン)、バスターミナル、空港、メルカード(市場)
(対応策)
✔ カバンを正面に持つ。貴重品は全てカバンに入れて管理する。
✔ 財布だと一目でわからないようなポーチに金銭や貴重品を入れる。
✔ 180°視界を良好に保つ。
✔ 持ち運ぶ荷物は必要最低限に、なるべく身軽な状態で行動する。
✔ 荷物を分散する。クレジットカードと現金は少なくとも 2、3か所に分け、1 つのカードが使えなくても別のカードを使えるようにしておく。
✔ 声をかけられた際には特に注意。気をすぐに許さず、自分の身や荷物を守ることを心がける。
短時間誘拐(金銭目的の短時間の身柄拘束)
<Case1:流しのタクシーを装った短時間誘拐>
偽タクシー運転手がアメリカ人夫婦の乗客を銃を持ちながら脅迫、
一時的に監禁した上、ATM を数か所回って現金を引き出させた後に解放された事件。
<Case2:タクシー乗っ取り短時間誘拐>
レストランでの食事を済ませ、大通りでリブレ(流しのタクシー)に乗車、
信号待ちの間にナイフを所持した 2 人組の強盗に乗り込まれる。
現金及び貴金属を奪われた上、約 1 時間連れ回された後に解放。
☝短時間誘拐事件事情と対応策☝
(対応策)
・利用を勧めるタクシー(以下)
✔ 予約制のタクシー(ラジオタクシー等)
✔ ホテル専属のタクシー
✔ 空港タクシー
・利用を勧めないタクシー
✔ 流しのタクシー
✔ 無認可タクシー
※ 安全なタクシーを利用する場合でも、確認しておくべきこと
✔ タクシー会社名
✔ 運転手の氏名
✔ ナンバープレート
「ペルーのー人旅における、安心な街と、危険な街」
ペルーの一人旅には危険とされる街
バリアーダス(スラム街)/barriadas
ペルーのリマ、セントロを流れるリマック川の対岸のスラム街「バリアーダス」
ペルーの中でも特に治安が悪いです。川の向こうには行かないようにしてください。
ホルヘ・チャベス国際空港があるカヤオ特別市/callao
ペルーに着いたらまず足をつくのが、ホルヘ・チャベス国際空港があるカヤオ特別市。
このエリアは物価も安く、貧困層の人々が集中して住んでいるため、金銭目当ての犯罪が多発しているのが現状です。
空港に着いたら外には出ず速やかに、案内カウンターで正規のタクシーの手配をしてもらって市内に向かいましょう!
スラム街 サン・ファン・デ・ルリガンチョ/San Juan de Lurigancho
http://www.munisjl.gob.pe, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
首都リマの中心地から 1 時間ほど離れたところにある「サン・ファン・デ・ルリガンチョ」
山の斜面にスラム街が広がっており、この国で最も治安の悪い貧困地区と言われています。
その他、危険とされる地域 ※旅の計画時にチェック
✔ アンデス山脈の麓
✔ フンニ州のハウハ郡
✔ ワンカヨ郡
✔ ワンカベリカ州のアコスタンポ町とニャウインプキオ町
✔ アヤクチョ州の北部
✔ アマソナス州コンドル山脈のエクアドルとの国境地域
✔ ロレト州プトゥマヨ郡のコロンビアとの国境地帯
✔ クスコ州の一部ラコンベンション郡
✔ フンニ州の一部ワンカヨ郡、コンセプシオン郡、サティポ郡
✔ ワンカベリカ州の一部タヤカハ郡とチュルカンパ郡
✔ アヤクチョ州の一部ワンタ郡とラマル郡の地域
ペルー、一人旅でも治安的に安心の観光地
有名観光地は他に沢山旅行者が訪れるので、まだ安心して観光できます。
ペルーの主要な観光地にはツーリストポリスが配置され、治安は改善傾向にあります。
しかし、くれぐれも細心の注意を払うことを忘れずに。
マチュピチュとワイナピチュ
標高約 2430m、ジャングルの中にひっそりと佇む空中都市「マチュピチュ」
ワイナピチュは、マチュピチュにある小さな山です。
山頂からはマチュピチュ遺跡を見下ろし全体を眺めることができる人気の絶景スポット。
一日に入山できる人数は400 人と決まっているため事前予約が必要です。
レインボーマウンテン/rainbow mountain
クスコから約 140km 南東に位置する「レインボーマウンテン」。
名のとおり虹のように鮮やかな模様が美しい山で、標高 5100mから見下ろす景色は絶景です。
ピサック遺跡/Ruinas de pisac
インカ時代に作られた大きな「ピサック遺跡」
マチュピチュ遺跡に引けをとらない偉大な遺跡です。
コンドルの形をしているとも言われるピサック遺跡、眼下の谷間を流れるウルバンバ川へのほうまで続く、数多の段々畑は、山の形に添った見事な婉曲の描線が見事です。
ナスカの地上絵/Nazca Lines
上空から大地に刻まれたいくつもの巨大絵図が広がる「ナスカの地上絵」 。
未だ、謎の巨大な絵図として何のために描かれたのかは改名されていませんが、巨大な絵図に圧巻です。
チチカカ湖<ウロス島・タキーレ島>/Lake Titicaca
琵琶湖の 12 倍もの面積がある巨大な湖「チチカカ湖」。
標高 3812m、真っ青に輝く大きな湖は眺めているだけで癒されます。
また、そんなチチカカ湖に浮かぶ葦の島「ウロス島」も、合わせて足を運びたい島です。
ウロス族の人々は島に自生している葦の一種「トトラ」で建物、さらには島そのものも造ってそこで生活しています。
おまけ
また、世界無形文化遺産に登録されている色鮮やかな島「タキーレ島」は、人口 1500 人ほどのケチュア族の島。
ケチュア族の人々はみんな色彩豊かな伝統衣装を身にまとっています。
クスコ/Cusco
標高 3400m、世界遺産、ペルーの古都「クスコ」。
15 世紀前半に栄えたインカ帝国の首都クスコは、インカとスペインの文化が混ざった独特な建物が美しい街です。
まとめ
南アメリカ大陸の神秘に溢れ旅行者を魅了してやまない国「ペルー」
その魅力とは裏腹に、治安が悪く、一人旅する際、気をつけなければならないポイントや街が多く存在します。
ペルーの一人旅で治安に関して注意すべきポイント
✔ 旅行前に外務省の勧告情報を必ず確認
✔ タクシーぼったくり、スリ・置き引き、短時間誘拐に常に警戒すること
ペルーの一人旅には危険とされる街
✔ バリアーダス(スラム街)/barriadas
✔ ホルヘ・チャベス国際空港があるカヤオ特別市/callao
✔ サン・ファン・デ・ルリガンチョ(スラム街)/San Juan de Lurigancho
✔ その他、記事内リストで紹介している多数のエリア
治安対策をしっかりしていくことで、被害に遭う確率を下げることはできます。
ペルーに限らず危険と言われている地域に行くのであれば、外務省が運営している情報配信サービス「たびレジ」の登録をしておきましょう!
Cafeholic でした!
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