グアテマラのコーヒーに宿る歴史

メキシコの南に位置している南米「グアテマラ」 グアテマラとは、「木々の土地」という意味があるそうです

グアテマラは北海道と四国を足したくらいの国土しかない日本の 1/3 弱ほどの小さな国なのですが、マヤ文明の発祥の地として知られ、今もなお多くのマヤ遺跡が残っています。

自然がメインの観光資源に溢れ、陽気な人々がのびのびと暮らしているグアテマラ

スペインに長年にわたり統治されていた背景を持ち、今もその名残として、カラフルなスペインチックな街並みが魅力的でもあります

グアテマラは高い高層ビルが全く存在せず、ほぼすべての建築物が、2階建てなので、空がとっても広くて気持ちいい~♪のだそうです(*^-^*)

その豊かな自然が育んだ大自然の中では、美味しいコーヒーが実を結びます

標高が高いところにコーヒープランテーションがあるグアテマラのコーヒー農園の環境が世界でも有数の高品質なコーヒーを生み出しており、世界で第10位に入るシェアを誇ります

グアテマラのコーヒーは日本では知名度は低いかもしれませんが、世界的にもとても有名で、スターバックスにも定番のお豆としてグアテマラ・アンティグアのお豆が販売されています(^^♪

実は、グアテマラ産のコーヒーは日本人に好まれていることも事実で、グアテマラで栽培される約20%のコーヒーは日本に輸出されているのです。つまりアメリカ・カナダに次いで第3位のコーヒー輸出大国なのです!!?

日本への輸出量は、世界第5位ということから、私たちが普段飲んでいるインスタントコーヒーやドリップコーヒーなども実は結構グアテマラからのコーヒー豆を使っていることが想像できます(#^^#)

環境や生態系に配慮をしたコーヒー栽培もグアテマラでのコーヒー栽培の魅力であり、特徴の一つです

グアテマラのコーヒー農園は渡り鳥の避暑地としても世界的に有名で、渡り鳥はコーヒー農園に植えられているシェードツリー(直射日光からコーヒーを守る役目を果たす木)で一休みするのだそうです♪

今や世界中で親しまれ、私たちの生活の一部となっているコーヒー、今回はグアテマラのコーヒーの歴史について紹介していきます(#^^#)

参考になれば幸いです♪

グアテマラ基本情報

国名 グアテマラ共和国
時差 日本より-15 時間。(サマータイム実施なし)
言語 スペイン語・英語(主にスペイン語)
気候 11~4 月の乾季は天気がよくおススメです!
海の透明度も抜群に高いです

5~10 月は雨季です。
朝夕はわりと涼しく、蚊に悩まされることは少ないですが、

雨季の 6~8 月は蚊が大発生するので
虫よけ対策は万全にしていきましょう!

通貨 ケツァール Quetzal が主流ですが、
アメリカドルが使用できるお店も沢山あります
チップ 習慣あり。アメリカと同じ感覚でOKです。
電圧 120V、50 A(電圧が安定していないので注意が必要!)
コンセント A タイプ(日本と同じ)

 

グアテマラのコーヒーに宿る歴史

グアテマラコーヒーは 1750 年代に修道士によりコーヒーが持ち込まれたと言われています。

1850年ごろから、グアテマラ全体に広く普及し始めました。

きっかけとなったのが、近隣のコスタリカがコーヒー栽培によって、経済を大きく成長させている状況があったこと、またもう一つは、グアテマラの経済を支えていた天然染料が化学染料に負けてしまい、大きな打撃を受けたことにあるといわれています。

1969年には、グアテマラ全国コーヒー生産者協会(ANACAFE)が立ち上げられ、生産者の指導や研究、世界に向けての販売力強化やマーケティングを行うといった積極的なコーヒー栽培・販売促進活動が国をあげて行われました。

国内にたくさんある生産農家の位置を正確に把握し、土壌の分析や降雨パターン、霜災害の状況などあらゆる研究結果を農園に提供しています。

その結果、グアテマラのコーヒーの品質は大きく向上したそうです(*^-^*)

1960~1996 年ごろまではグアテマラでは残念なことに、内戦が勃発してしまい、政治・経済ともに不安定な状態が続きました。

コーヒー業界も大きなダメージを受けてしまったのも事実です。

内戦が終わり、徐々のまた活気を取り戻すようになったグアテマラ

現在のグアテマラでは、新聞や TV のニュースでコーヒーの価格が毎日表示されています。

グアテマラ国民にとって、日本でいう株の為替と同じような感覚かもしれません!

1 年のコーヒー生産量や、その年のコーヒーの出来が国民全体を賑しているように、グアテマラにとってはコーヒー産業が国民生活と密着しているのです。

 

グアテマラコーヒーの特徴

チョコレートやナッツののような甘みにオレンジやリンゴを思わせるやや強い酸味と、花のような芳しい香りが特徴的です

シングルコーヒーとしてももちろんとても美味しく飲めるのですが、グアテマラ産コーヒーはブレンドした方がより一層旨みが引き立つそうで、ブレンドコーヒーのメインコーヒーとしてグアテマラ産コーヒーが入っていることが多いです♪

グアテマラで生産されるコーヒーの 95%以上が水洗式(ウォッシュド)と呼ばれる処理で生産されています。

水洗式ではコーヒー豆を加工する際、コーヒーチェリーの果実部分を洗い流してしまうため発酵による風味生成が少なく、果実味のある酸味がシャープに出やすい傾向があります。

同じグァテマラでも産地ごとに風味が異なることや中煎りと深煎りで風味や香りが全く違ってきたりする点などが、世界中の多くのコーヒーファンに愛される一つの大きな理由かもしれません(*^-^*)

 

グアテマラコーヒー8つの生産エリア

グアテマラにはコーヒーの生産地が大小問わずたくさんありますが、特に上質な豆が栽培されていることで有名な8つのエリアがあります♪

グアテマラ全国コーヒー生産者協会(ANACAFE)に認められているエリアでしっかり管理されています。

同じグアテマラ産のコーヒーでも標高や気候条件が微妙に異なるため、地域ごとにそれぞれ特徴があるのも面白いポイントです(*^-^*)

 

アンティグア(Antigua)地区

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豊かな火山性土壌、温度が低く、長い日照時間、涼しい夜がアンティグア地方の特徴。渓谷は壮大な 3 つの火山に囲まれている(AGUA、ACATENANGO、FUEGO)。

FUEGO はグァテマラにある 3 つの火山の 1 つで、豊富なミネラル分を含んだ火山灰をふらせる。

 

フライハーネス(Fraijanes)地区

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軽石の混ざった火山性土壌、高地、そして活火山(PAYACA 火山)が、フライハネスの特徴の特徴。

豊富な雨量、高く一定しない湿度。気温の変動幅が大きい為、異なった気象を持っている。

 

アティトラン(Atitlan)地区

Atitlan,guatemala,logo,water,palms - free image from needpix.com

4 つある火山性生産地の中でアティトランの土壌が最も有機物質が多い。

アティトラン湖岸からそびえる壮大な火山の傾斜でコーヒーが栽培されている。

アティトラン湖はグァテマラにたくさんある火山湖で最も大きく、知名度も高い。

 

コバン(Coban)地区

Semuc Champei Guatemala Coban - Free photo on Pixabay

コバンは他の産地とかなり違った特徴を持っている。

1 年を通して、曇天、雨天そして涼しい。土壌は石灰岩と粘土質からなっている。

コバンは独特なながらかな丘陵地帯で生産されるコーヒー。

この地方は大西洋盆地、北方のジャングルといった熱帯の影響を受けている。5 月~12 月は霧に覆われることが多い。

 

フエフエテナンゴ(Huehuetenango)地区

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CC BY-SA 2.0 de, Link

非火山地帯のコーヒー産地 3 つの中で最も乾燥して標高が高いウエウエテナンゴ。

辺鄙な場所で起伏が激しい場所。

メキシコの Tehuantepec 平原から吹く乾いた暖かい風が山岳地帯に吹きこみ、霧から守られている。

海抜 2000m の高地でも栽培が可能なのはこのため。

 

サン・マルコス(San Marcos)地区

File:Tacana, San Marcos GT.jpg
PabloRosado / CC BY-SA

8 つの地域で最も暖かく、また降水量も一番多い地域。

強烈な雨季があり、開花が最もはやい。

 

ニュー・オリエンテ(New Oriente)地区

コバンの環境に似ており、雨天、雲天多い。

かつての火山地であったため変成岩が砕けた土壌。

これによってミネラル成分のバランスが良く、グァテマラの火山地帯とは異なる。

 

アカテナンゴ(ACATENANGO)地区


photo:Guillen Perez

1880 年代から多くのシェイドツリーの下で栽培が行われていたが、宝石の発見のように、近年(2006 年)8 番目の地区としてアナカフェに登録された。

シェイドは森林を構成して自然環境を保全している。

フエゴ火山からの火山灰が豊富なミネラル分を土壌に与えている。

 

グアテマラ産コーヒー豆の等級

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グアテマラでコーヒーは産地の高度により等級が分けられています。

等級を定めているのは「ANACAFE(グアテマラ全国コーヒー協会)」高いほど等級が上がり、最高のものは標高 4,500フィート(1,371 メートル)以上の土地で栽培された SHB(Strictly Hard Bean)というグレードです♪

高地になるほど昼夜の寒暖差が激しくなり、そんな厳しい気候の下で育ったコーヒーはより奥深く、コクとバランスが絶妙になり、より風味豊かにするのだそうです(#^^#)

実際に高地でつくられるコーヒー豆ほど「上品で繊細な味わい」と評価されることが多く、中でも日本人は複雑な味わいを好む人種と思われているんだとか・・!

たしかに日本ではブラックコーヒーの方が親しまれている気がします(*^-^*)

 

コーヒー等級

グアテマラのコーヒーは以下の通り7等級に分かれています。

 

1. SHB (最高級)標高 4,500 フィート以上(1,370 メートル以上)
2. HB 標高 4,000~4,500 フィート(1,220~1,370 メートル)
3. SH 標高 3,500~4,000 フィート(1,066~1,220 メートル)
4. EPW 標高 3,000~3,500 フィート(914~1,066 メートル)
5. EPW 標高 2,500~3,000 フィート(762~914 メートル)
6. EGW 標高 2,000~2,500 フィート(610~762 メートル)
7. GW 標高 2,000 フィート以下(610 メートル以下)

まとめ

いかがでしたか?

個性的な甘味と酸味を併せ持つ世界中の人々から愛されている人気の高いコーヒーとして世界中で愛飲されているグアテマラコーヒー

その深いコクと味わいは、口の中に広がる芳香と共に至福の安らぎを与えてくれます。

私もコーヒーは大好きで、かつては毎日スタバに通い、休日はカフェ巡りをしてコーヒーを嗜んでいました(*^-^*)

コーヒーは、どこかワインに似ているな~と感じます♪

コンビニで売られている100円台のコーヒーから、高級なコーヒーまで・・

一杯一杯にそれぞれ特徴があるのも本当に面白く、それがコーヒーの魅力だと思います♪

標高と、豊かな自然と気候があって格別な美味しさが生まれるグアテマラコーヒー♪

世界でも愛飲されるくらいの高品質なコーヒーが作れるようになったのは、過去の歴史の中で多くの努力や試みがあったからこそのことです!(^^)!

その努力や試みが今のグアテマラコーヒーの品質につながっているのだと思うと、感慨深いものがあります

現在のグアテマラではコーヒーの相場価格が毎日観るニュース番組で報道されているのだそうです。

また、新聞の見出しにもコーヒーの相場が株のように毎日記載されています!

それほど、コーヒーにかかわる経済活動が国民生活にとって重要だということがわかります

近年のコーヒー業界では、フォースウェーブ「第4の波」が押し寄せているといわれています。

フォースウェーブとは、コーヒーをだれが淹れたかにこだわることだそうです。

確かに一杯のコーヒーはバリスタの技術によって、良くも悪くも変化します。

これからますますスキルのあるバリスタが誕生する予感がします(#^^#)

今回の記事が少しでも参考になれば幸いです

最後まで読んで頂き、ありがとうございました(*^_^*)

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